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職種別ガイド

整体師・鍼灸師として働く|資格と保険で分かれる4つの職場

整体・鍼灸・整骨の違いを、資格・名称・保険の扱いから整理します。資格の有無で選べる職場がどう変わるかをまとめました。

VANNA Recruit 編集部公開:更新:

この記事で分かること

  • 国家資格が必要なものと、そうでないものの分かれ目
  • 「マッサージ」の名称に制限がある理由
  • 健康保険が使える施術と、使えない施術
  • 資格の有無で選べる職場がどう変わるか

整体、鍼灸、整骨。似た言葉に見えますが、資格も、できることも、保険の扱いも違います。

働く場所を選ぶ前に、この違いを理解しておいてください。求人票の職種名だけでは、必要な資格が分かりません。

資格で分かれる

あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師。これらは国家資格で、それぞれ養成施設で学び国家試験に合格する必要があります。

一方、リラクゼーション目的の手技は、国家資格がなくても行えます。この線引きが、すべての出発点です。

名称と施術の関係

国家資格を持たない人が「マッサージ」の名称を使って施術を行うことには制限があります。そのため「ボディケア」「もみほぐし」といった表現が使われます。

働く側としても、この区別を理解しておいてください。店がどの区分で営業しているかを、面接で確認してください。

保険が使えるかどうか

柔道整復師による施術など、一定の条件のもとで健康保険が使える場合があります。一方、リラクゼーションの施術は保険の対象外です。

保険を扱う施設では、請求の事務が業務に含まれることがあります。何を担当するのかを確認してください。

職場の種類

整骨院・接骨院、鍼灸院、整体院、リラクゼーションサロン。名称が似ていても、行っている施術と必要な資格が違います。

整体・鍼灸・整骨院の求人リラクゼーションサロンの求人から探せます。

求人の探し方

整体師・鍼灸師の求人から探せます。求人票に必要な資格が明記されているかを確認してください。

明記が無い場合、応募の段階で聞いてください。入ってから「その施術はできない」となると、双方が困ります。

資格を持っている場合

できる施術の範囲が広く、選べる職場も増えます。保険を扱う施設では、資格が前提になります。

自分の資格でどこまで担当できるかを整理してから、求人を見てください。

資格を持っていない場合

リラクゼーションの範囲であれば、資格不問の求人未経験歓迎の求人から入れます。

考え方はリラクゼーションセラピストとして働くにまとめています。

資格取得を支援する店

資格取得支援のある求人では、学費の一部を負担する制度がある場合があります。

条件として一定期間の勤務が求められることがあり、途中で辞めた場合の返還規定も確認してください。選び方は美容の資格・検定の選び方にまとめています。

働きながら学ぶ

養成施設に通いながら働く人がいます。日程の調整が必要になるため、シフト相談可の求人を選んでください。

課程の考え方は美容学校の選び方にも通じます。

給与の仕組み

固定給に歩合を組み合わせる形が多くあります。指名料が加算される店もあります。

歩合給ありの求人では、基準額と率を確認してください。計算の考え方は美容師の給料の仕組みにあります。

1日の担当人数を聞く

1日に何本入るかで、体への負担が決まります。60分の施術を1日6本行う店と、8本行う店では疲労がまったく違います。

「1日あたり平均何本ですか」と聞いてください。数字で答えられる店は、実態を把握しています。

体への負担

手技の仕事は、体が資本です。指、手首、腰、肩への負担が蓄積します。

長く続けている人がどう対策しているかを聞いてください。対策を持たない店では、数年で体を壊します。対策は立ち仕事の腰痛・足の負担にまとめています。

休憩が取れるか

施術と施術の間に何分空くかを確認してください。連続で入る形が続くと、体が持ちません。

労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要とされています。

労働時間の特徴

駅前や繁華街の店では、終電近くまで営業することがあります。自分の生活に合うかを確認してください。

実態は美容師の労働時間と休日の実態にまとめています。

物販の比重を確認する

サポーターや健康食品などを勧める場面がある店もあります。目標が設定されているかを確認してください。

目標が強い店では、提案が押し付けになりがちです。ノルマなしの求人を選ぶ人がいるのは、この理由です。

雇用形態を選ぶ

正社員アルバイト・パート業務委託があります。業務委託では社会保険から外れ、収入が変動します。

体を使う仕事だからこそ、社会保険完備の求人かどうかは重要です。比較は雇用形態の比較にまとめています。

けがへの備え

業務が原因で体を痛めた場合、労災保険の対象になることがあります。自己負担で治療を続ける前に確認してください。

手続きは仕事中のけがと労災にまとめています。施術による事故の責任は施術のトラブルと賠償にまとめています。

独立しやすい分野

設備投資が比較的少なく、小さな面積で始められます。ただし集客の責任がすべて自分に移ります。

準備は独立の資金計画独立前のチェックリストにまとめています。資格が必要な施術を行う場合、開設の届出も必要です。

教育の仕組みを確認する

未経験で入る場合、研修の期間、内容、その間の給与を確認してください。研修中が無給という説明があれば、注意が必要です。

指揮命令のもとで行う研修は、労働時間として扱われるのが原則です。

見学で確認すること

施術室の広さ、ベッドの数、スタッフ同士の距離。そして、施術を終えたスタッフの様子を見てください。

疲れきっている店は、本数が多すぎる可能性があります。確認項目は見学・体験入店で見ておきたいことにまとめています。

今日からできること

まず、自分が目指す施術に国家資格が要るかを確認してください。次に、1日に何本なら続けられるかを考えます。

そのうえで、整体師・鍼灸師の求人を3件見て、必要な資格と1日の本数を比べてください。

職種別ガイドの記事一覧もあわせて読めます。

参照した資料

制度や手続きの詳細は改定されることがあります。実際の判断は、各機関の最新の案内や 専門家へのご相談とあわせてご確認ください。

条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。

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よくある質問

整体師になるのに資格は必要ですか。

「整体」という名称そのものには国家資格の定めがありません。一方、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師はいずれも国家資格で、養成施設で学び国家試験に合格する必要があります。

なぜ「マッサージ」と書かれていない店があるのですか。

国家資格を持たない人が「マッサージ」の名称を使って施術を行うことには制限があるためです。そのためリラクゼーション目的の店では「ボディケア」「もみほぐし」といった表現が使われます。

健康保険は使えますか。

柔道整復師が施術する接骨院・整骨院では、一定の負傷について健康保険が使える場合があります。はり・きゅうも条件を満たす場合に対象となることがあります。リラクゼーション目的の施術は対象外です。

職場にはどんな種類がありますか。

接骨院・整骨院(柔道整復師)、鍼灸院(はり師・きゅう師)、整体院(定めなし)、リラクゼーション店(資格不要)に分かれます。どこで働くかで求められる知識が変わります。

資格が無くても働けますか。

リラクゼーション目的の施術から入る道があります。未経験歓迎や資格不問の求人があり、働きながら資格を取る人もいます。学費の一部を負担する制度を持つ店もあります。

資格があると何が変わりますか。

働ける場所が広がります。保険を扱う施術ができるため単価と客層が変わる一方、書類の作成や制度の理解が求められます。その負担も含めて職場を選んでください。

体への負担はどのくらいですか。

手、指、手首、腰への負担が蓄積します。特に力を使う施術を続けると数年で影響が出ます。「1日あたり平均何人ですか」と施術時間とあわせて確認し、長く続けている人の対策を聞いてください。

勤務時間はどうなっていますか。

夜まで営業する店が多い分野です。仕事帰りの来院に対応するためです。一方、接骨院では午前と夕方に分かれた勤務形態もあります。

けがで働けなくなったらどうなりますか。

雇用されていれば労災保険の対象になりますが、業務委託では原則として対象外です。体を使う仕事だからこそ、社会保険完備かどうかを確認してください。

独立しやすい分野ですか。

設備が比較的簡素で小さな面積から始められ、自宅の一室から始める人もいます。一方、保険を扱う場合は届出などの手続きが必要になります。