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職種別ガイド

美容師(スタイリスト)の転職ガイド|決めることを4つに絞る

給与の仕組み、休みの取り方、デビューまでの年数、誰と働くか。美容師の転職で決めるべきことを順に整理した全体版です。

VANNA Recruit 編集部公開:更新:

この記事で分かること

  • 5つの働き方それぞれの、収入の形と社会保険の扱い
  • 自分の段階(アシスタント・デビュー直後・指名あり)ごとの選び方
  • 額面ではなく手元に残る額で比べるための確認項目
  • 譲れない条件を3つに絞ってから求人を見る手順

美容師として働く場所を変えるとき、決めることは多くありません。給与の仕組み、休みの取り方、デビューまでの年数、そして誰と働くか。

この4つを順に決めれば、選択肢は自然に絞られます。この記事は全体の流れをまとめたもので、個別の項目はそれぞれ詳しい記事に分けてあります。

美容師の働き方は5つある

正社員契約社員アルバイト・パート業務委託面貸し

社会保険の扱いも、収入の安定も、この選択で変わります。比較は雇用形態の比較にまとめています。ここが決まっていないと、条件を比べても意味がありません。

まず自分の段階を確認する

アシスタント、デビュー直後、指名が付いている、10年目以降。段階によって、見るべき条件が変わります。

同じ求人でも、段階が違えば良い店かどうかの答えが変わります。

アシスタントの場合

技術を教わる仕組みがあるかが最優先です。給与の高さより、練習の時間と指導の体制を見てください。

アシスタントスタート可の求人研修制度が充実した求人が該当します。進み方はアシスタントからスタイリストへにまとめています。

デビューまでの年数を確認する

「デビューまで平均で何年かかりますか」「いちばん最近デビューした方は何年目でしたか」。この2つを面接で聞いてください。

答えられない店は、基準を持っていません。何ができたらデビューかを項目で示せる店を選んでください。

デビュー直後の場合

新規のお客さまが自分に回ってくるかどうかが最も効きます。回ってこない店では、指名が増えません。

順番で回すのか、指名の少ない人に優先して回すのか、店長が決めるのか。配分の仕組みを確認してください。考え方は指名を増やすにはにまとめています。

指名が付いている場合

その指名が給与にどう反映されるかを見てください。指名料が店の取り分になる仕組みでは、増やしても手取りが変わりません。

「指名が10人増えたら給与はいくら変わりますか」に具体的に答えられる店は、仕組みが整っています。

給与は内訳で見る

総支給額ではなく、基本給、固定残業代の有無と時間数、歩合の計算方法。この3つで実際の水準が見えます。

固定残業代が含まれていると、実際の基本給は下がります。基本給は賞与や退職金の計算にも使われるため、ここが低い構成は後から効いてきます。読み方は求人票の読み方給与明細の読み方にまとめています。

歩合の設計を確認する

対象が総売上か指名売上か、いくらを超えた分から付くか、率は一律か段階的か。この3つで手取りが変わります。

計算の考え方は美容師の給料の仕組みにあります。

材料費と道具の負担を確認する

材料費が自己負担の店では、毎月一定額が引かれます。年間にすると大きな金額になります。

シザーやドライヤーなど、自分で用意する道具の費用も加わります。材料費サロン負担の求人との差は、ここに出ます。負担の全体は道具代と材料費の負担にまとめています。

社会保険の有無で価値が変わる

会社が負担する保険料は、実質的な収入です。厚生年金に入っているかどうかは、将来受け取る額にも関わります。

社会保険完備の求人を優先する理由はここにあります。仕組みは美容師の社会保険にまとめています。

休みの条件を数字で見る

「週休二日制」と「完全週休二日制」は別のものです。年間休日の実数と、有給の取得実績を聞いてください。

年間休日120日以上の求人完全週休二日制の求人で絞り込めます。実態は美容師の労働時間と休日の実態にまとめています。

練習時間の扱いを聞く

営業後の練習が任意なのか業務なのか、賃金の扱いも含めて確認してください。指揮命令のもとで行う練習は、労働時間として扱われるのが原則です。

未払いになっている場合の進め方はサービス残業と未払い賃金にまとめています。

店の規模を決める

少人数の店では早い段階で任され、大型店では教育が体系的な代わりに順番待ちがあります。

どちらが良いかではなく、自分の段階に合うかで選んでください。違いは少人数サロンと大型チェーンの違いにまとめています。

客層と得意分野を合わせる

住宅街の店では白髪染めの比重が高く、繁華街ではハイトーンの需要が出やすくなります。伸ばしたい技術と客層が合っていないと、経験が積み上がりません。

専門を作る考え方は専門を作るという選択にまとめています。

サロンの種別も選べる

ヘアサロン以外にも、ヘッドスパ専門店トータルビューティーサロンがあります。担当する施術の幅が変わります。

転職の準備は3つ

履歴書と職務経歴書、譲れない条件3つ、見学したい店3件。この3つが揃えば動けます。

書き方は履歴書の書き方職務経歴書の書き方にまとめています。

実績を数字にする

月の指名人数、月の売上、1日の平均担当人数。この3つを言えるようにしてください。

数字があると、経験の中身が伝わります。伝え方は経験者採用で評価されることにまとめています。

譲れない条件を3つに絞る

給与、休日、通勤時間、教育、客層、規模。すべてを満たす求人はありません。

上位3つを決めておくと、迷ったときに戻る基準になります。探し方は求人の探し方にまとめています。

見学は必ず行く

求人票では分からないことがあります。働いている人の表情、施術を終えたスタッフの様子、予約の詰まり方。

確認項目は見学・体験入店で見ておきたいこと、実際に働く形なら体験入店の進め方にまとめています。

面接で聞かれること

退職理由、志望動機、できる施術、入職できる時期。準備は面接でよく聞かれることにまとめています。

こちらから聞くのは、1日の平均担当人数、直近1年で入った人と辞めた人の人数、練習時間の扱い。数字で答えられるかを見てください。

顧客の扱いを確認する

前の店の顧客情報は店の管理下にあり、持ち出せません。独断で連絡すると規則違反になります。

移った先では、また新規から始まる前提で計画してください。

独立を視野に入れる場合

集客を自分で行う経験ができる店かどうかを見てください。独立・開業支援のある求人は開業を前提にした店ですが、支援の中身は大きく分かれます。

資金の考え方は独立の資金計画にまとめています。

面貸しは中間の選択肢

店を構えずに始められる形です。初期費用が下がる一方、集客の責任が自分に移り、社会保険から外れます。

確認項目は面貸しで働くときの確認事項にまとめています。

条件は書面で確認する

口頭の説明と労働条件通知書が違うことがあります。入る前に書面で確認してください。

読む場所は雇用契約書と労働条件通知書の確認にまとめています。このやり取りができない職場は、入ってからも条件の話ができません。

長く続けるために

立ち仕事と薬剤の負担は、年数とともに効いてきます。対策は美容師の手荒れ対策立ち仕事の腰痛・足の負担にまとめています。

10年単位の設計は10年後から逆算するにまとめています。

今日からできること

まず、自分がいまどの段階かを1つ選んでください。次に、その段階で見るべき条件を上から3つ書きます。

そのうえで、美容師の求人を3件見て、給与の内訳を比べてください。総支給額ではなく、基本給から見てください。

職種別ガイドの記事一覧もあわせて読めます。

参照した資料

制度や手続きの詳細は改定されることがあります。実際の判断は、各機関の最新の案内や 専門家へのご相談とあわせてご確認ください。

条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。

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よくある質問

美容師の転職で、まず何を決めればよいですか。

自分がどの段階にいるかを先に決めてください。アシスタントか、デビュー直後か、指名が付いているか。段階が違うと、同じ求人でも提示される条件が変わります。アシスタントなら収入よりデビューまでの年数を優先してください。

働き方は何種類ありますか。

正社員、契約社員、アルバイト・パート、業務委託、面貸しの5つです。この順に自由度が上がり、保証が減ります。業務委託と面貸しでは社会保険が外れ、収入が変動します。

求人を比べるとき、額面の給与だけ見ればよいですか。

いけません。材料費を店が負担するか、社会保険に加入するか、固定残業代が含まれるか。これらで手元に残る額が変わります。同じ「月給25万円」でも中身が違います。

デビューまでの年数はどう確認しますか。

「デビューまで平均何年ですか」と「直近でデビューされた方は何年目でしたか」の両方を聞いてください。平均だけでなく直近の実績を聞くと、制度が実際に動いているかが分かります。

指名が付いている場合、何を基準に選びますか。

歩合の設計です。対象が総売上か指名売上か、いくらから歩合が付くか、率は一律か段階的か。あわせて「その基準を超えている方は今何人いますか」と達成者数を聞いてください。

大型店と少人数の店、どちらがよいですか。

目的によります。大型店は教育の仕組みがあり人が多いぶん休みを取りやすく、少人数の店は裁量が大きく方針に振り回されにくくなります。未経験や若手のうちは仕組みのある店が安全です。

客層は選ぶ基準になりますか。

重要な基準です。店の客層で身につく技術が決まります。白髪染めの比率が高い店でデザインカラーを伸ばすのは難しく、逆も同じです。10年後に何をしていたいかから逆算してください。

指名客は転職先に連れて行けますか。

顧客情報は店の管理下にあるため、独断で持ち出すとトラブルになります。契約書や就業規則に取り決めがある場合もあります。退職前に必ず確認してください。

美容師が働ける店はヘアサロンだけですか。

違います。理容室・バーバー、ヘッドスパ専門店、トータルビューティーサロンなどがあります。種別によって求められる技術と客層が変わります。

転職の準備は何から始めますか。

3つです。今の実績を数字にすること、譲れない条件を3つに絞ること、求人を10件集めて3件に絞ること。条件を先に決めておくと、迷ったときに戻る基準になります。