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体と健康

立ち仕事の負担を減らす|腰・肩・脚を守りながら続ける

職種ごとに違う負担の場所と、設備・靴・休憩で変えられる部分を整理します。負担の少ない職種への移り方もあわせてまとめました。

VANNA Recruit 編集部公開:更新:

この記事で分かること

  • 職種ごとに負担がかかる場所が違うこと
  • 設備の高さ・靴・足元で変えられる部分
  • 1日の担当人数と体の負担がトレードオフになること
  • 痛みが出る前に働き方を変える判断

美容の仕事は、立ち続ける仕事です。腰、肩、脚、足の裏。負担は少しずつ蓄積します。

そして、痛みが出てからでは戻すのに時間がかかります。手荒れの次に多い不調で、辞める理由にもなります。

職種で負担の場所が違う

美容師は立ち続けることと腕を上げる姿勢、ネイリストアイリストは座って前傾する姿勢、ボディセラピストは全身を使う手技。

負担がかかる場所が違うため、対策も変わります。自分の職種で、どこにいちばん来ているかを特定してください。

姿勢を変える

同じ姿勢を続けることが、最も体に来ます。施術の合間に、姿勢を変える時間を作ってください。

数秒でも構いません。固まる前に動かすほうが、後から戻すより楽です。

高さを合わせる

シャンプー台、施術台、椅子。高さが合っていないと、無理な姿勢が固定されます。

調整できる設備かどうかを確認してください。調整できるのに使っていない人が多くいます。

椅子を使えるか確認する

座って行える工程でも、立ったまま続けている場合があります。店の方針で座ることを認めていない場合もあります。

体に関わる話として相談する価値があります。認められている店であれば、使ってください。

足元を変える

靴は体への負担に直結します。長時間立つ前提で選んでください。指定がある場合、その範囲で選べるものを確認します。

立ち位置に敷物があるかも見てください。硬い床に長時間立つのと、緩衝のある床では負担が変わります。

休憩を取る

労働時間が6時間を超える場合は45分以上、8時間を超える場合は1時間以上の休憩が必要とされています。

取れていない状態が続いているなら、それは制度の問題です。予約の間隔がどうなっているかを確認してください。

1日の担当人数で判断する

体への負担は、件数と施術時間で決まります。「1日あたり平均何人ですか」と面接で聞いてください。

数字で答えられる店は、実態を把握しています。多すぎる店では、対策をしても追いつきません。

予約が詰まりすぎていないか

施術と施術の間に何分空くかを確認してください。連続で入る形が続くと、体が持ちません。

構造の問題であって、個人の努力では防げません。実態は人手が足りず回らないときにまとめています。

働く時間を減らす選択

日数や時間を減らせば、負担の総量が減ります。時短勤務可の求人シフト相談可の求人があります。

収入は下がりますが、続けられます。仕組みはパート・アルバイトで働くときにまとめています。

早く受診する

痛みが出てから我慢を続けると、選べる道が狭まります。市販の湿布でしのぎ続けないでください。

健康診断とは別に、症状があれば受診してください。事業者には健康診断を行う義務があり、考え方は健康診断と福利厚生にまとめています。

労災になる場合がある

業務が原因で体を痛めた場合、労災保険の対象になることがあります。自己負担で治療を続ける前に確認してください。

手続きは仕事中のけがと労災にまとめています。

店の姿勢を見分ける

高さの調整ができる設備があるか、敷物があるか、休憩が取れているか。設備と運用に、店の考え方が出ます。

長く働いている人がどう対策しているかを聞いてください。対策を持たない店では、数年で体を壊します。

負担の少ない職種に移る

座って行う職種に移れば、腰と足の負担は軽くなります。ただし、目と肩の負担は増えます。

負担の場所が移るだけという点を理解して選んでください。選択肢は体力が変わってきたときにまとめています。

施術から離れる道

受付・レセプション美容カウンセラーは、施術を担当しません。施術の経験がある人が入ると、話が通じます。

考え方は受付・レセプションとして働くにまとめています。

転向は早いほど選べる

痛みが出てから動くと、できる仕事が限られます。動ける状態のうちに検討してください。

体を戻す時間を作る

休みの日に何もしないより、軽く動かすほうが戻ります。ただし、これは疲労の場合です。

痛みがある場合は、自己判断で動かさず受診してください。

寝る時間を削らない

回復は寝ている間に進みます。練習や勉強のために睡眠を削ると、翌日の負担が増えます。

営業後の練習が長引く店では、この点が積み重なります。実態は美容師の労働時間と休日の実態にまとめています。

転職先を選ぶときの条件

1日の担当人数、施術と施術の間隔、設備の高さが調整できるか、休憩が取れているか。この4つを確認してください。

残業ほぼなしの求人年間休日120日以上の求人は、負担の総量に関わる条件です。

見学で確認する

施術を終えたスタッフの様子を見てください。疲れきっている店は、件数が多すぎる可能性があります。

確認項目は見学・体験入店で見ておきたいことにまとめています。

我慢を評価しない

痛みを抱えて働き続けることを、頑張りとして扱う職場があります。その評価に乗ると、働けなくなります。

体は戻りません。判断は辞めるか続けるかにまとめています。

荷物を運ぶ場面

材料の納品、タオルの搬入、備品の入れ替え。施術以外の場面で腰を痛める人がいます。

持ち上げ方を意識するだけで変わります。重いものを1人で運ばない運用になっているかも確認してください。

妊娠中は前提が変わる

長時間立ち続けることは、妊娠中に負担がかかりやすい姿勢です。座って休む時間を挟めるかで、1日の終わりの疲れ方が変わります。

考え方は妊娠が分かってからの働き方にまとめています。

種別によって負担が変わる

同じ職種でも、店の種別が変われば1日の動き方が変わります。回転の速い店では立つ時間が長くなり、単価の高い店では1件が長くなります。

違いはサロン種別の違いと選び方にまとめています。

今日からできること

まず、どの動作でいちばん負担を感じるかを1つ特定してください。次に、設備の高さが調整できるかを確認します。

そのうえで、痛みがあるなら受診してください。我慢の期間を延ばすほど、選べる道が減ります。

悩み・働き方の見直しの記事一覧体と健康の記事一覧もあわせて読めます。

参照した資料

制度や手続きの詳細は改定されることがあります。実際の判断は、各機関の最新の案内や 専門家へのご相談とあわせてご確認ください。

条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。

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よくある質問

美容の仕事で体を壊しやすいのはどこですか。

腰、肩と首、脚とふくらはぎ、足の裏です。職種によって場所が変わり、ネイリストやアイリストは首・肩・目、セラピストや整体は手・手首・腰に来やすくなります。

何から始めればよいですか。

靴です。最も費用対効果の高い対策で、クッション性があり自分の足に合ったものを選んでください。床の硬い店では中敷きを足すだけでも変わります。

設備で変えられることはありますか。

シャンプー台、セット面、施術台の高さが自分の身長に合っているかを確認してください。調整できない設備で毎日8時間は続きません。座って行える施術は座ってください。

休憩は取れていますか。

1時間に1回、数分でも座る時間を作ってください。予約が詰まっていて取れない店は、構造的に体を壊します。休憩が取れているかは店選びの条件です。

面接では何を聞けばよいですか。

「施術と施術の間は何分空きますか」「1日あたり平均何人ですか」の2つです。人数が多いほど蓄積は早くなります。単価が低い店ほど人数で売上を作ります。

痛みが出たらどうしますか。

我慢せず整形外科で診てもらってください。原因が筋肉なのか別のものなのかで対処が変わります。市販の湿布を貼り続けるより早く済みます。

労災の対象になりますか。

業務が原因と認められる腰痛は、労災保険の対象になる場合があります。ただし加齢による変化との切り分けが必要なため、早い段階で受診し記録を残しておくことが重要です。

店の姿勢はどう見分けますか。

「体の負担について店として何かされていますか」と聞いてください。具体的な答えが返る店は前例があります。見学で在籍年数の長い人に「体はどうされていますか」と聞くのも有効です。

負担の少ない職種はありますか。

受付・レセプションは施術の姿勢から離れられます。美容カウンセラーは座って行う相談が中心で、スクール講師も立ち続ける時間が減ります。体を壊してから動くと選択肢が減ります。

働く時間を減らすべきですか。

負担が限界に近い場合、時間を減らすほうが確実です。時短勤務可の店に移る、アルバイト・パートで日数を減らす。収入は下がりますが、続けられる年数は延びます。