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体と健康

体を壊さない働き方の設計|負担を5つに分けて対策する

手・腰と脚・目と首・薬剤・心。負担を分けて整理し、悪化する前に対策を1つ始めるための入口です。

VANNA Recruit 編集部公開:更新:

この記事で分かること

  • 負担は手・腰と脚・目と首・薬剤・心の5つに分けると、対策が具体的になる
  • 初期のうちに対処すれば多くは戻る。限界まで我慢した人ほど選択肢が残らない
  • 拘束時間と担当件数は個人の努力では埋まらない。店の設計で決まる部分がある

美容の仕事は、体が資本です。続けられなくなれば、それまでに積んだ技術も経験も使えなくなります。

我慢して続けることは、根性の証明にはなりません。長く働くための対策は、仕事の一部です。

辞める理由の上位に体がある

給料でも人間関係でもなく、体が理由で離れる人がいます。手が荒れて薬剤を触れなくなった、腰が持たなくなった。

そして、この理由で辞めた人の多くは、初期の段階で対策をしていません。

悪化してからでは間に合わない

初期は、乾燥やだるさ程度です。進むと、施術そのものができなくなります。

初期のうちに対処すれば、多くの場合は戻ります。逆に、限界まで我慢した人は、選択肢がほとんど残りません。

自分は大丈夫だと思っているうちに始める

体質の問題だと考える人がいますが、それだけではありません。回数と時間が積み重なることで起きます。

だから、症状が出ていない段階で始めた人ほど、長く続けられます。

負担は5つに分けられる

手、腰と脚、目と首、薬剤による全身の反応、そして心。この5つで整理すると、対策が具体的になります。

「疲れた」でひとまとめにすると、何を変えればよいか分かりません。原因が店の環境側にある場合はサロンの作業環境と体調にまとめています。

手の負担

水に触れる回数、薬剤、摩擦。この3つで起きます。最も多い不調です。

対策は美容師の手荒れを防ぐにまとめています。手袋と保湿を、症状が出る前から始めてください。

腰と脚の負担

立ち続けること、前かがみの姿勢、体をひねる動き。年数が経つほど効いてきます。

対策は立ち仕事の負担を減らすにまとめています。設備の高さが自分に合っているかも確認してください。

目と首の負担

ネイル、まつげ、アイブロウ。近い距離を長時間見る職種では、目と首に集中します。

施術の合間に遠くを見る、照明を確保する。小さなことですが、積み重なると差が出ます。

薬剤による全身の反応

皮膚だけでなく、目、喉、呼吸に症状が出ることがあります。この場合、手袋だけでは足りません。

対処は薬剤で体調を崩したときにまとめています。換気の状態も確認してください。

心の負担

眠れない、食欲が落ちる、朝に体が動かない。これも体の不調です。気持ちの問題ではありません。

考え方は気持ちが続かないときにまとめています。判断より先に休んでください。

業務が原因なら労災になり得る

業務が原因のけがや疾患は、労災保険の対象になる場合があります。自己負担で治療を続ける前に確認してください。

手順は仕事中のけがと労災にまとめています。健康保険を使ってしまうと、後の手続きが増えます。

働けなくなった期間の収入

業務が原因かどうかで、使える制度が変わります。国民健康保険には傷病手当金の仕組みが一般的に用意されていません。

仕組みは病気やけがで働けなくなったときにまとめています。備えの量は、この計算で決まります。

睡眠が土台になる

回復は寝ている間に進みます。ここが削られていると、他の対策の効きが落ちます。

考え方は睡眠と疲労の回復にまとめています。まずここから見直してください。

拘束時間が長いと対策が回らない

営業時間が長く、練習が重なると、休息の時間が残りません。個人の努力では埋められない部分です。

実態は美容師の労働時間と休日の実態、練習の扱いは営業後の練習と勉強会にまとめています。

担当件数が多すぎないか

1日に何人担当しているかで、体の減り方が変わります。同じ勤務時間でも、負担はまったく違います。

構造の問題は人手が足りず回らないときにまとめています。

単価と件数の関係で決まる

低単価で回転が速い店は、件数が増えます。高単価の店は、1件に時間をかけます。

年数が経つほど、後者のほうが続けやすくなります。読み方はサロンの価格帯と客層にまとめています。

店の姿勢を見分ける

面接で「体の負担への対策として、店として何かされていますか」と聞いてください。具体的な答えが返る店は、前例があります。

「個人で気をつけてもらっています」だけの店は、対策がありません。

長く働いている人に聞く

在籍年数の長い人が、どう対策しているかを聞いてください。長く続けている人は、必ず何かをしています。

その方法が、その店で有効な対策です。確認の観点は見学・体験入店で見ておきたいことにまとめています。

記録を残す

症状が出た日、そのときの業務、使った薬剤。残しておくと、原因の特定にも、労災の相談にも使えます。

記憶では、後から説明できません。

早く受診する

自己判断で市販薬を使い続けるより、確実で早く済みます。原因が業務によるものかどうかも分かります。

治療費は1年分をまとめておいてください。申告によって税額が下がることがあります。考え方は年末調整と確定申告にまとめています。

続けられる形に変える

対策をしても改善しない場合、担当する施術を変える相談ができます。シャンプーの回数を減らす、薬剤を扱う担当を外れる。

黙って我慢しても状況は変わりません。まず伝えてください。

職種を変える選択

薬剤に触れない職種、立ち仕事の時間が短い職種があります。現場を離れずに負担を下げる方法として現実的です。

選択肢は体力が変わってきたときにまとめています。

働き方を変える選択

時短勤務可の求人で1日の拘束を短くする、日数を減らす。収入は下がりますが、続けられる年数は延びます。

考え方はパート・アルバイトで働くときにまとめています。

業界の別の位置へ移る

施術から離れても、美容に関わり続ける道があります。立ち仕事と薬剤から離れられます。

考え方はメーカー・ディーラーへ移る、全体像は美容業界の全体像にまとめています。

転職先を選ぶときの条件

材料費サロン負担の求人は消耗品への意識が高い傾向があり、残業ほぼなしの求人は拘束時間が読めます。

少人数サロンの求人では、施術の分担を相談しやすい場合があります。

早く動いた人ほど長く働ける

限界まで我慢してから動くと、選べる先が減ります。まだ働けているうちに条件を変えるほうが、選択肢が多く残ります。

10年で考える方法は10年後から逆算するにまとめています。

今日からできること

まず、5つの負担のうち、いま自分に出ているものを書き出してください。次に、その中で最も強いもの1つを選びます。

そのうえで、それに対応する記事を読んで、対策を1つだけ始めてください。3つ同時に始めると、どれも続きません。すでに持病や障害がある場合は持病や障害がありながら働くもあわせて読めます。

体と健康の記事一覧もあわせて読めます。

条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。

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よくある質問

なぜ早く始める必要がありますか。

初期は乾燥やだるさ程度ですが、進むと施術そのものができなくなります。初期のうちに対処すれば多くは戻ります。限界まで我慢した人には、選択肢がほとんど残りません。

負担をどう整理しますか。

手、腰と脚、目と首、薬剤による全身の反応、心。この5つに分けてください。「疲れた」でひとまとめにすると、何を変えればよいか分かりません。

体質の問題ではないのですか。

それだけではありません。回数と時間が積み重なることで起きます。症状が出ていない段階で対策を始めた人ほど、長く続けられます。

業務が原因なら補償はありますか。

業務が原因のけがや疾患は、労災保険の対象になる場合があります。自己負担で治療を続ける前に、労働基準監督署で確認してください。

個人の努力で足りますか。

拘束時間が長く練習が重なると、休息の時間が残りません。1日の担当件数が多すぎる場合も同じです。個人の努力では埋められない部分があります。

店の姿勢はどう見分けますか。

「体の負担への対策として、店として何かされていますか」と面接で聞いてください。具体的な答えが返る店は前例があります。

対策をしても改善しない場合は。

担当する施術を変える相談ができます。シャンプーの回数を減らす、薬剤を扱う担当を外れる。黙って我慢しても状況は変わりません。

続けられなくなったらどうしますか。

薬剤に触れない職種、立ち仕事の時間が短い職種があります。現場を離れずに負担を下げる方法として現実的です。

何から始めればよいですか。

5つのうち、いま自分に出ているものを書き出し、最も強いもの1つを選んでください。3つ同時に始めると、どれも続きません。