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転職の基本

U・Iターンで美容の仕事を続ける|給与と生活費をセットで比べる

都市部と地方で変わる給与・生活費・客層・通勤手段。額面だけで判断しないための計算手順と、求人の少ない地域での探し方をまとめます。

VANNA Recruit 編集部公開:更新:

この記事で分かること

  • 働く場所を変えると同時に変わる4つのこと
  • 給与の差と家賃・車の維持費を並べて比べる手順
  • 求人数が少ない地域での探し方の切り替え
  • Uターンの強みと、Iターンで見込んでおく期間

都市部で働いていた人が、地元や地方へ移って美容の仕事を続ける。その逆に、地方から都市部へ出る人もいます。

どちらの方向でも、働く場所を変えると給与の水準、生活費、客層と求められる技術、通勤の手段の4つが同時に変わります。このうち給与だけを見て判断すると失敗します。

給与と生活費はセットで見る

都市部は額面が高く、地方は低くなる傾向があります。一方で、家賃と生活費も同じ方向に動きます。

比べるべきは、家賃と生活費を引いた後に残る額です。計算の考え方は美容師の給料の仕組み給与明細の読み方にまとめています。

最低賃金も地域で違う

地域ごとの最低賃金は異なり、毎年改定されます。時給制で働く場合、この差は直接効いてきます。

移る先の水準を確認しておいてください。

家賃の差を調べる

同じ間取りでも、地域によって家賃はかなり変わります。移る先の相場を、実際の物件情報で確認してください。

駐車場代が別にかかる地域もあります。家賃だけで比べると、実際の負担を見誤ります。

車が必要かを確認する

地方では車が前提の地域があります。車両の購入費、保険料、ガソリン代、駐車場代、税金。これらが毎月の固定費に加わります。

車通勤可の求人駐車場ありの求人を確認してください。駐車場が自己負担かどうかも聞いておきます。

通勤手段が変わる

都市部では電車、地方では車という違いがあります。電車の本数が少ない地域では、勤務時間と時刻表が合わないことがあります。

終業時刻に帰れる便があるかを、時刻表で確認してください。

客層と来店の周期が変わる

繁華街の店と住宅街の店では、来る人の年代も要望も違います。都市部の高単価な店で身につけた技術が、そのまま通用するとは限りません。

来店の周期も変わります。回数が減れば、同じ人からの年間の売上も変わります。

単価の差を理解する

地域によって施術の単価は変わり、単価が低い地域では件数で補うことになります。

1日に何人担当することになるかを、面接で確認してください。体への負担が変わります。

求人の数が違う

地方では、そもそも求人の数が限られます。選べる幅が狭くなるため、条件を絞りすぎると候補が無くなります。

エリアから探すで、移る先の掲載状況を先に見ておいてください。数が少ない場合、時期を待つ判断もあります。

Uターンの強みとIターンの難しさ

地元へ戻る場合、地域を知っていることが強みになります。知人が来てくれる可能性もあります。

一方、Iターンでは地域とのつながりを一から作ることになります。地方の店では、そこに時間がかかります。

支援がある求人

U・Iターン歓迎の求人では、住まいや引っ越しについて相談できる場合があります。

支援の中身は店によって違うため、何がどこまで出るのか、条件は何かを具体的に確認してください。一定期間の勤務が条件になっていることがあります。

自治体の支援も調べる

移住や就業に関する支援制度を持つ自治体があります。内容と条件は自治体によって異なり、改正も続きます。

移る先の窓口で確認してください。使えるものがあれば、初期費用の負担が下がります。

遠方からの面接

移る前に何度も現地へ行くのは、費用も時間もかかります。WEB面接OKの求人面接1回の求人から当たると、負担が下がります。

準備はオンライン面接の準備にまとめています。

それでも一度は現地を見る

オンラインだけで決めると、通勤経路も店の空気も分からないまま入ることになります。内定が出た段階でも構わないので、一度は行ってください。

移動の日程は、複数の店を1日でまとめて回れるように組んでください。確認項目は見学・体験入店で見ておきたいことにまとめています。

住まいを先に決めない

勤務地が決まらないと、通える範囲も決まりません。先に住まいを契約すると、通勤時間が長い店しか選べなくなります。

ただし、家族の事情で住む場所が先に決まっている場合は、そこから通える範囲で探すことになります。考え方は通勤とエリアの決め方にまとめています。

引っ越しの費用を見積もる

敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、引っ越し代、家具家電。まとまった額が必要になります。

入職前に出ていく費用なので、初任給が入るまでの生活費と別に確保してください。

収入が途切れる期間

退職から入職までに間が空くと、その間の収入がありません。1日でも空けば、健康保険と年金の切り替え手続きが必要です。

仕組みは美容師の社会保険、給付は辞めたあとの雇用保険にまとめています。

住民税は移っても続く

前の年の所得に対してかかるため、移った先でも請求は続きます。収入が下がる年に、前年の水準で計算された額を払うことになります。

移る前に、この分を計算に入れてください。

顧客は付いてこない

指名のお客さまは遠方へは通えません。移った先では、また新規から始まります。

新規の配分と次回予約の運用を、面接で必ず確認してください。考え方は指名を増やすにはにまとめています。

家族の生活も確認する

配偶者の仕事、子どもの学校、親の介護。自分の転職だけで決められないことがあります。

先に家族と話してください。時期を合わせる必要がある場合、求人の時期と噛み合わないこともあります。考え方は転職の時期の決め方にまとめています。

独立を視野に入れる

地方は家賃が低く、開業の初期費用を抑えられる場合があります。一方で、商圏の人口も少なくなります。

損益分岐点の考え方は独立の資金計画にまとめています。

戻る選択肢も残しておく

一度移ると、簡単には戻れません。費用も時間もかかります。合わなかった場合にどうするかを、移る前に一度考えておいてください。

免許は失効しないため、職種を変える道も残ります。職種から探すで、移る先にどんな募集があるかを見ておいてください。引っ越しを伴う場合の段取りは引っ越しを伴う転職にまとめています。

今日からできること

まず、移る先のエリアで、自分の職種の求人が何件あるかを確認してください。次に、その地域の家賃相場と給与相場を並べます。

そのうえで、引っ越しの費用と、収入が途切れる期間の生活費を計算してください。この数字が出れば、動く時期が決まります。

転職の基本の記事一覧もあわせて読めます。

参照した資料

制度や手続きの詳細は改定されることがあります。実際の判断は、各機関の最新の案内や 専門家へのご相談とあわせてご確認ください。

条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。

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よくある質問

地方に移ると収入は下がりますか。

額面は下がる傾向がありますが、家賃と生活費も同じ方向に動きます。比べるべきは、家賃と生活費を引いた後に残る額です。額面が下がっても手元に残る額が増えることがあります。

車は必要ですか。

地域によっては前提になります。車があると駐車場代、保険料、燃料代、車検の費用がかかるため、これを生活費に加えて計算してください。車通勤可や駐車場ありの記載も確認してください。

客層は変わりますか。

変わります。都市部はデザイン性の高い施術の比率が高く、地方は定期的な来店を前提とした施術の比率が高くなります。自分が伸ばしたい技術と合っているかを確認してください。

地方は求人が少ないのですか。

少なくなります。都市部と同じ探し方では見つからないため、エリアの範囲を広めに取ってください。隣接する市町村まで含めると選択肢が増えます。

Uターンは有利ですか。

地縁が強みになります。同級生や知人がそのままお客さまになる可能性があり、指名を作りやすい環境です。面接でも、地元であることは長く働ける根拠として評価されます。

縁のない土地に移る場合の注意点は何ですか。

関係をゼロから作るため、指名が付くまでに時間がかかります。その期間の収入を見込んでおいてください。固定給の比重が高い店を選ぶ考え方があります。

移住の支援制度はありますか。

自治体によって移住や就業を支援する制度が用意されている場合があります。内容と条件は自治体ごとに違うため、移る先の窓口で確認してください。制度は変わることがあります。

遠方から面接を受けられますか。

WEB面接OKの求人を探してください。移動の費用と時間を抑えられます。面接1回の記載があれば来訪の回数も減ります。ただし見学は現地で行ってください。

見学はどう組めばよいですか。

1回の訪問で複数の店を見てください。遠方から何度も通うのは現実的ではありません。同じ日に3店見れば比べられるので、事前に日程を伝えてまとめて調整してください。

住まいはいつ決めればよいですか。

働く店が決まってからです。先に決めると通勤が不便になることがあります。住まいの支援がある店もあるため、面接で聞いてみてください。