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キャリア

海外で美容の仕事をする|制度の確認から始める

日本の免許がそのまま使える国は限られます。資格、就労の許可、社会保障。確認すべき項目と調べ方を整理します。

VANNA Recruit 編集部公開:

この記事で分かること

  • 日本の美容師免許は、他の国では自動的には通用しない
  • 資格と就労の許可は別の手続き。両方が要る
  • 制度は国ごとに違い改正もされる。必ず公的機関で確認する

海外で美容の仕事をしたい。そう考える人はいますが、日本の免許がそのまま使える国は限られます。

制度は国によってまったく違うため、この記事では確認すべき項目を示します。具体的な条件は、必ず渡航先の公的機関で確認してください。

日本の免許は自動では通用しない

美容師免許は日本の制度に基づくものです。他の国で施術を行うには、その国の資格や登録が必要になることがあります。

「日本で免許があるから大丈夫」という前提で進めないでください。

国によって扱いが違う

資格の相互承認がある国、試験を受け直す必要がある国、登録だけでよい国。制度はさまざまです。

渡航先が決まったら、その国の所管する機関の情報を確認してください。人づての話や体験談だけで判断しないでください。

就労の許可が要る

資格とは別に、その国で働くための許可が必要です。観光の目的で入国して働くことはできません。

条件、必要な書類、申請の時期。これらは制度によって変わるため、大使館や領事館の案内で確認してください。

語学の水準

施術そのものより、要望を聞き取ることが難しくなります。どのくらいの長さにするか、どんな色にするか。

聞き間違いが仕上がりの違いに直結します。日常会話ができる程度では足りない場面が出ます。

日本人向けの店という選択

現地の日本人が通う店であれば、言語の負担は下がります。ただし、客層が限られるため、店の数も限られます。

働ける場所を探す段階で、この選択肢があるかを確認してください。

技術の前提が違う

髪質、骨格、求められる仕上がり。日本で身につけた技術がそのまま通用するとは限りません。

学び直す期間を見込んでください。専門を作る考え方は専門を作るという選択にまとめています。

収入と生活費

給与の水準が高くても、家賃や生活費が高ければ手元に残る額は変わりません。

比べるのは、生活費を引いた後に残る額です。考え方はU・Iターンで美容の仕事に就くにも通じます。

社会保障の扱い

日本の健康保険と年金から外れることになります。渡航先の制度に加入するか、日本の制度をどう扱うかを確認してください。

年金については、国によって期間を通算できる仕組みがある場合があります。年金事務所で確認してください。

日本の年金を継続するか

海外に住む場合、国民年金の扱いをどうするかを決める必要があります。手続きの方法は年金事務所で確認してください。

未納の期間ができると、将来受け取る額に影響します。仕組みは退職金がない場合の備えにまとめています。

税の扱い

日本に住んでいるかどうかで、税の扱いが変わります。渡航の前に税務署で確認してください。

日本で得た収入がある場合、申告が必要になることがあります。

期間を決めて行く

数年で戻る前提か、永住するつもりか。決めておかないと、戻るタイミングを逃します。

戻る前提であれば、日本の免許を失効させないことと、業界のつながりを保つことが重要になります。考え方は業界のつながりをどう持つかにまとめています。

免許は失効しない

美容師免許に有効期限はありません。何年海外にいても、失効しません。

紛失に注意してください。再交付の手続きは日本で行うことになります。

戻ったときの説明

海外での経験は、そのまま説明すれば材料になります。扱った髪質の幅、言語での対応、環境の違いへの適応。

ただし、日本の現場から離れていた期間として見られる面もあります。伝え方はブランクからの復帰にまとめています。

短期で試す方法

いきなり移住せず、短期の研修や見学で現地を見る方法があります。実際の現場を知ってから決めるほうが確実です。

費用はかかりますが、行ってから合わないと気づくより安く済みます。

日本国内で経験を積む

訪日客の多い地域の店で働けば、外国語での接客を経験できます。渡航の前段階として現実的な選択です。

美容師の求人エリアから探すと組み合わせて、そうした地域の募集を確認できます。

戻ったときの受け皿

帰国後は、経験者として応募することになります。経験者優遇の求人や、離れていた期間を前提にしたブランクOKの求人が入口になります。

日本の現場の感覚を取り戻す期間は必要です。いきなり指名の多い店に入るより、段階を踏むほうが無理がありません。

渡航前に整理しておく費用

渡航費、当面の生活費、資格や許可の手続きにかかる費用。加えて、収入が無い期間の分が要ります。

現地で働き始めるまでに数か月かかることを想定してください。

情報の確かめ方

体験談は参考になりますが、制度は変わります。何年前の話かを確認してください。

最終的には、渡航先の公的機関と、日本の大使館や領事館の案内で確認してください。この記事も、考え方を示すものにとどまります。

独立する場合

現地で店を持つ場合、事業を営むための許可も別に必要になります。資格、就労、事業の3つが揃って初めて成立します。

資金の考え方は独立の資金計画にまとめていますが、制度は国ごとに異なります。

家族の事情

配偶者や子どもがいる場合、それぞれに手続きが必要です。学校や保険の扱いも変わります。

自分だけの判断で決められない部分があります。

戻る前提の準備

日本での職歴と実績を、数字で記録しておいてください。月の指名人数、担当件数、扱った施術。

戻るときに説明の材料になります。伝え方は経験者採用で評価されることにまとめています。

契約と労働条件の考え方

日本の労働基準法は、日本国内の労働に適用されるものです。現地で働く場合、その国の制度に従うことになります。

労働時間、休日、解雇の扱い。日本と同じだと思わないでください。契約書の内容を、渡航前に確認してください。

現地の求人をどう探すか

日本の求人サイトには、現地の募集はほとんど載りません。現地の媒体か、日本人向けのコミュニティを通すことになります。

条件の相場が分からないため、複数を比べる必要があります。判断の基準は求人票の読み方にまとめている考え方が、そのまま使えます。

一人で決めない

制度の確認、契約、生活の準備。抱える量が多くなります。先に行った人から話を聞ける状態を作ってください。

考え方は業界のつながりをどう持つかにまとめています。

今日からできること

まず、渡航先の国で日本の美容師免許がどう扱われるかを、その国の所管機関で確認してください。次に、就労の許可の条件を大使館や領事館で調べます。

そのうえで、何年で戻るのかを決めてください。制度の確認が済むまで、他の準備を進めても意味がありません。

キャリアの記事一覧もあわせて読めます。

条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。

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よくある質問

日本の美容師免許は海外で使えますか。

自動的には使えません。美容師免許は日本の制度に基づくもので、他の国で施術を行うにはその国の資格や登録が必要になることがあります。渡航先の所管機関で確認してください。

国によって扱いは違いますか。

違います。資格の相互承認がある国、試験を受け直す必要がある国、登録だけでよい国があります。人づての話や体験談だけで判断しないでください。

資格があれば働けますか。

資格とは別に、その国で働くための許可が必要です。観光の目的で入国して働くことはできません。条件と必要な書類は、大使館や領事館の案内で確認してください。

語学はどのくらい必要ですか。

施術そのものより、要望を聞き取ることが難しくなります。どのくらいの長さにするか、どんな色にするか。聞き間違いが仕上がりの違いに直結するため、日常会話ができる程度では足りない場面が出ます。

技術はそのまま通用しますか。

髪質、骨格、求められる仕上がりが違うため、そのまま通用するとは限りません。学び直す期間を見込んでください。

収入は上がりますか。

給与の水準が高くても、家賃や生活費が高ければ手元に残る額は変わりません。比べるのは、生活費を引いた後に残る額です。

日本の年金や保険はどうなりますか。

日本の健康保険と年金から外れることになります。国民年金の扱いをどうするかは年金事務所で確認してください。国によって期間を通算できる仕組みがある場合があります。

日本の免許は失効しますか。

美容師免許に有効期限はありません。何年海外にいても失効しません。ただし紛失に注意してください。再交付の手続きは日本で行うことになります。

戻ったときに不利になりますか。

海外での経験はそのまま材料になりますが、日本の現場から離れていた期間として見られる面もあります。渡航前の実績を数字で記録しておくと、説明しやすくなります。

まず何から調べますか。

渡航先の国で日本の免許がどう扱われるかを、その国の所管機関で確認してください。次に就労の許可の条件です。制度の確認が済むまで、他の準備を進めても意味がありません。