美容師の給料の仕組み|固定給・歩合・面貸しの計算方法と手取りの違い
同じ「月給30万円」でも中身は大きく違います。固定給・歩合給・面貸しの計算のしかたと、手取りへの影響を比べます。
年金の2つの層、退職金制度の有無、個人で積み立てる方法。働けなくなったときの備えまで含めて整理します。
VANNA Recruit 編集部公開:更新:
美容の仕事は体を使う仕事です。いつまで同じ働き方ができるかを考えると、先の備えは早いほど有利になります。
そして、多くのサロンには退職金がありません。制度を知っているかどうかで、手取りも将来の受け取りも変わります。
日本の年金は、全員が加入する国民年金と、会社に雇われている人が加入する厚生年金の二階建てです。厚生年金に加入していれば、国民年金に上乗せされます。
加入していない期間が長いほど、将来受け取る額は少なくなります。ここが、雇用形態を選ぶときに効いてくる部分です。
正社員として厚生年金に加入する場合と、業務委託や面貸しで国民年金だけの場合では、老後に受け取る額に差が出ます。
保険料の負担も違います。厚生年金は会社と折半ですが、国民年金は全額が自己負担です。会社が負担している分は、実質的な収入だと考えてください。
一般に健康保険・厚生年金保険・雇用保険・労災保険の4つを指します。社会保険完備の求人を優先する理由は、目先の手取りではなく長期の差にあります。
仕組みは美容師の社会保険にまとめています。
数は多くありませんが、退職金制度のある求人は存在します。制度がある場合、勤続年数の条件と計算方法を確認してください。
多くは基本給をもとに計算されるため、手当が多く基本給が低い構成では退職金も小さくなります。読み方は給与明細の読み方にまとめています。
中小企業が従業員のために積み立てる共済の仕組みがあります。加入している店であれば、退職時に受け取れます。
「退職金制度あり」の中身がこれである場合もあるため、何の制度かを確認してください。
公的な制度として、個人型の年金制度、小規模企業共済、国民年金基金などがあります。それぞれ対象者と税の扱いが異なります。
条件や上限額は改正が続くため、この記事では具体的な金額を挙げません。加入を検討する場合は、窓口や公的機関の案内で最新の内容を確認してください。
業務委託や面貸し、自分で店を持っている場合は、使える制度が変わります。小規模企業共済は、事業を廃止したときの備えとして使われます。
手続きと税の扱いは業務委託・面貸しの税金と保険にまとめています。
年金も共済も、条件は改正されます。一度調べて終わりにせず、数年に一度は確認してください。
いま有利な制度が、10年後も同じとは限りません。
老後だけでなく、途中で働けなくなる場合の備えも必要です。体を使う仕事では、ここが現実的な問題になります。
健康保険に加入していれば、傷病により働けない期間の給付を受けられる仕組みがあります。国民健康保険では扱いが異なるため、自分がどちらかを把握しておいてください。
雇用保険に加入していれば、離職後に給付を受けられる場合があります。ただし手続きから受給までには期間があるため、貯蓄も必要です。
仕組みは辞めたあとの雇用保険にまとめています。
業務が原因の場合、労災保険の対象になることがあります。自己負担で治療を続ける前に確認してください。
手続きは仕事中のけがと労災、薬剤で体調を崩した場合は薬剤で体調を崩したときにまとめています。
求人を比べるとき、月給の額面や手取りだけを見ると判断を誤ります。社会保険の有無、退職金の有無、賞与の実績を含めた総額で比べてください。
比べ方は内定を複数もらったときの比べ方、賞与の見方は賞与と昇給の決まり方にまとめています。
加入期間が長いほど有利になる制度が多いため、早く始めるほど効きます。ただし、収入が少ない時期に無理をする必要はありません。
まず、厚生年金に加入できる職場を選ぶこと。これが最も効果の大きい選択です。
生活が安定してくる時期です。毎月いくら備えるかを決めて、仕組みにしてください。
意識して残そうとすると続きません。自動的に積み立てられる形にすると続きます。考え方は30代からの美容業界転職にもまとめています。
残り時間が限られるため、いまの働き方をいつまで続けられるかから逆算してください。
体力の変化を前提に、施術以外の役割も視野に入れる時期です。選択肢は体力が変わってきたとき、考え方は40代からの美容業界転職にまとめています。
会社の健康保険と厚生年金から外れ、国民健康保険と国民年金に切り替わります。負担額が変わるため、毎月の費用に必ず入れてください。
準備は独立の資金計画にまとめています。
10年後にどの立場にいたいかで、必要な備えも変わります。雇われて続けるのか、任される側になるのか、自分の店を持つのか。
考え方は10年後から逆算するにまとめています。
加入している制度、積み立てている額、受け取れる見込み。これを1枚にまとめておいてください。
転職のたびに制度が変わるため、記録が無いと自分が何に入っているか分からなくなります。
年に一度、加入の記録と将来受け取る見込み額の通知が届きます。開封せずに捨てている人がいますが、ここが出発点です。
加入していない期間があれば、そこで気づけます。
退職から入職までに間が空くと、その期間は厚生年金から外れます。1か月でも、積み重なれば将来の受け取り額に影響します。
退職日と入職日を決めるときに、この点を確認してください。時期の考え方は転職の時期の決め方にまとめています。
将来の備えより先に、当面の生活費を確保してください。急に働けなくなったとき、まず必要になるのは手元の現金です。
数か月分の生活費を確保してから、長期の備えに回すのが順番です。
独立している場合、事業のお金と生活のお金が混ざると、いくら備えられるか分からなくなります。口座を分けてください。
考え方はサロンの数字の見方にまとめています。
まず、いまの職場で厚生年金に加入しているかを、給与明細で確認してください。次に、退職金制度があるかを就業規則で確認します。
そのうえで、毎月いくらなら備えに回せるかを1つ決めてください。金額より、続く仕組みにすることのほうが重要です。
給与・待遇と制度の記事一覧もあわせて読めます。
制度や手続きの詳細は改定されることがあります。実際の判断は、各機関の最新の案内や 専門家へのご相談とあわせてご確認ください。
条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。
同じ「月給30万円」でも中身は大きく違います。固定給・歩合給・面貸しの計算のしかたと、手取りへの影響を比べます。
席料の形式、材料費の負担、集客の責任範囲。契約前に必ず書面で確かめたい項目を挙げます。
社会保険、収入の安定性、働く時間の自由度。3つの働き方を同じ軸で並べて比較します。
「美容師は社会保険がない」は正確ではありません。加入が分かれる理由と、手取り・将来の年金への影響を整理します。
書面のどこを、どの順で読むか。賃金・休日・試用期間・退職の項目ごとに、食い違いを入る前に見つける手順をまとめます。
発生の条件、アルバイトへの付与、年5日の取得義務、退職時の扱い。制度と、実際に取るための伝え方を整理します。
試用期間中も労働契約は成立しています。給与・社会保険・有給の起算日の扱いと、本採用を見送られたときの相談先をまとめます。
産前産後休業と育児休業の前提、給付と保険料免除の仕組み、そして実績のある職場を選ぶ意味を整理します。
開業届、確定申告、経費、国民健康保険と国民年金。雇用されている状態から移るときに、自分の担当になる手続きを整理します。
総支給額と手取りの差の中身を読み解きます。固定残業代、歩合の根拠、社会保険料、住民税の始まる時期を整理します。
給付はすぐには始まりません。加入の確認、離職票の扱い、待機と給付制限、辞める前に必要な貯金の計算を整理します。
「賞与あり」「昇給あり」は金額の約束ではありません。実績の聞き方、基本給との関係、支給日在籍の規定を整理します。
週の時間で社会保険の扱いが変わります。扶養の範囲、有給の付与、シフトの決まり方など、日数を減らして働くときの確認点を整理します。
シザー、ジェル、毛材、制服。自己負担の範囲は職種と店で変わります。年間でいくらかかるかを出して、求人を比べる方法を整理します。
薬剤によるかぶれ、道具による傷、預かり品の損害。雇用と業務委託で責任の所在が変わります。備え方と初動を整理します。
営業後の練習、開店前の準備、固定残業代の超過分。請求できるかは記録があるかで決まります。手順と相談先を整理します。
賃貸、住宅ローン、保育園の申し込み。求められる書類の種類と、揃えておくべきものを整理します。
健康保険の3つの選択肢、年金の切り替え、住民税の扱い。期限を過ぎると選べなくなるものがあります。
健康診断は事業者の義務です。「福利厚生充実」の中身が法定のものだけということもあります。見分け方を整理します。
月給を所定労働時間で割ると、下回っている場合があります。計算の手順と、算入しない手当を整理します。
業務が原因かどうかで制度が変わります。健康保険の傷病手当金、国民健康保険との違い、有給や休職の使い方を扱います。
何を書けばいいのか分からないまま出している人へ。控除証明書、転職した年の源泉徴収票、確定申告が必要になる場合を扱います。
上限、対象になる経路、非課税の限度。車やバイクの扱い、パートの日額支給、引っ越したときの届出を扱います。
最後の給与の支払日、有給の残り、返すもの、受け取る4つの書類。社会保険と住民税の切り替えまで扱います。
時間外・深夜・休日の3つの割増、固定残業代の超過分、手当が計算に含まれるかどうかを扱います。
自己負担の額、課税の扱い、退去の条件、初期費用。家賃が変わると手取りの意味も変わります。
協会けんぽ・健康保険組合・国民健康保険・国民健康保険組合。傷病手当金の有無と保険料の決まり方を扱います。
契約期間・更新の判断基準・更新上限・無期転換。契約する前に読む場所と、更新されないと告げられたときの手順を扱います。
パート・契約社員と正社員の待遇差。何が不合理と扱われるか、説明を求める権利、項目を1つに絞って聞く方法を扱います。
評価の基準の聞き方、目標の置き方、給与の伝え方、決まったことの残し方。年に数回しかない場を無駄にしないための準備を扱います。
1日8時間・週40時間の原則、36協定、時間外の上限、休憩と休日の最低線。金額ではなく時間の枠を扱います。
面貸し・業務委託には雇用の保護が及びません。そのかわり取引を適正にするための定めがあります。何を求められるかを整理します。
施術のトラブル、自分のけが、働けない期間。雇用と業務委託で誰が備えているかが変わります。確認する順序を扱います。
退職金制度を持つ職場は多くありませんが、あるところもあります。退職金制度の記載がある求人を確認し、支給の条件と計算方法を聞いてください。勤続年数の条件があることが一般的です。
2つの層に分かれています。すべての人が対象になる国民年金と、会社などに雇われている人が加入する厚生年金です。厚生年金に加入していると、この2つ分を受け取ることになります。
国民年金のみになります。同じ年数働いても受け取る額が変わります。さらに、厚生年金では保険料を勤務先と本人で分担しますが、国民年金では全額を自分で負担します。
会社が負担する保険料は実質的な収入にあたります。同じ額面でも、加入の有無で価値が変わります。将来受け取る年金額にも差が出ます。
自分で積み立てる方法があります。個人型の年金制度や、事業を営む個人が廃業や退職に備える共済制度、国民年金に上乗せする制度などがあります。掛金の上限は働き方によって変わります。
事業を営む個人が対象になる共済制度があります。面貸しや業務委託で働く人が対象になる場合があるため、加入の条件を運営機関の案内で確認してください。
雇用されていれば労災保険や雇用保険の対象になりますが、業務委託では原則としてこれらの対象外です。けがで働けなくなると収入が止まるため、民間の保険で備える人もいます。
健康保険に加入している人が病気やけがで働けないとき、一定の要件のもとで支給される制度があります。国民健康保険には原則としてこの仕組みがありません。
積み立ては期間が長いほど有利になるため、早いほど有利です。30代は雇用形態を選び直す時期であり、保険と年金の差が効き始める時期でもあります。
月の手取りだけで比べると判断を誤ります。保険料の負担と将来の受け取りを含めると差は縮まります。月の手残り、保険料の負担、将来の受け取りの3つを揃えて比べてください。