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キャリア

専門を作るという選択|何をどこまで絞るか

1つのことで名前が挙がる状態は、指名にも転職にも効きます。絞る候補の選び方と、絞りすぎないための考え方を整理します。

VANNA Recruit 編集部公開:

この記事で分かること

  • 誰でもできる施術で絞っても理由にならない。できる人が限られるものを選ぶ
  • 技術より先に、その分野を求める人が地域にいるかを確認する
  • 1つしかできない状態は危険。土台を持ったうえで1つを厚くする

「何でもできます」は、覚えてもらう理由になりません。一方で、1つのことで名前が挙がる状態は、指名にも転職にも効きます。

ただし、絞りすぎると担当できる範囲が狭まります。何をどこまで絞るかには考え方があります。

絞ると何が変わるか

その分野で相談したい人が、自分を指名する理由ができます。単価を上げやすくなり、同じ悩みを持つ人が集まるため、経験も速く積み上がります。

一方で、絞った分野の需要が地域に無ければ成立しません。技術より先に、その分野を求める人がいるかを確認してください。

絞る候補

白髪染め、縮毛矯正、ブリーチとハイトーン、くせ毛のカット、ショートカット、髪質改善。ネイルであればデザインの傾向や、爪の状態への対応。

どれも、できる人が限られるという共通点があります。誰でもできる施術で絞っても、理由になりません。

いまの客層から選ぶ

自分がすでに多く担当している施術が、最も現実的な出発点です。経験の数が既にあるためです。

来店記録から、この1年で何を何件担当したかを数えてください。上位に出てくるものが候補になります。

地域の需要を見る

住宅街の店では白髪染めの比重が高く、繁華街ではハイトーンの需要が出やすくなります。地域と客層で、成立する専門は変わります。

応募先を選ぶときも同じです。調べ方は応募前に店を調べるにまとめています。

難しい条件を扱えることが強みになる

きれいに仕上げやすい髪ばかり担当していても、専門にはなりません。くせ毛、白髪の割合が高い髪、傷んだ髪。

条件が難しいものを扱えることが、そのまま評価につながります。作品として示す場合も同じで、進め方は作品集の作り方にまとめています。

絞りすぎない

1つしかできない状態は、危険です。その施術の需要が落ちたときに、担当できる範囲が無くなります。

土台として一通り担当できたうえで、1つを厚くする。この形が現実的です。

苦手を放置しない

得意を作る一方で、明らかな苦手は埋めてください。断り続けると、シフトに入れる時間帯が限られます。

考え方は技術に自信が持てないときにまとめています。

学ぶ時間をどう作るか

専門を作るには、その分野に集中して取り組む時間が要ります。営業後の練習が任意か業務かを確認してください。

指揮命令のもとで行う練習は、労働時間として扱われるのが原則です。実態は美容師の労働時間と休日の実態にまとめています。

講習を受けるかどうか

薬剤メーカーの講習や、専門の技術講習があります。受講料と時間の負担を確認してください。

資格そのものより、扱える施術が増えるかで判断してください。選び方は美容の資格・検定の選び方にまとめています。

費用は総額で見る

講習費、教材費、練習用の材料。総額と、その分野で増える収入の見込みを並べてください。

負担の考え方は道具代と材料費の負担にまとめています。

店の方針と合うか

メニューに無い施術を専門にしても、担当する機会がありません。店が力を入れている分野と、自分が伸ばしたい分野が合っているかを確認してください。

ずれている場合、店を変えるか、専門を変えるかの判断になります。

単価に反映されるか

専門の施術が高単価のメニューになっているか、あるいは指名料に反映されるか。ここが給与に結び付く部分です。

反映されない仕組みの店では、技術を上げても手取りが変わりません。歩合給ありの求人では、基準額と率を確認してください。計算は美容師の給料の仕組みにまとめています。

伝わる形にする

自分が何を得意とするかは、言わなければ伝わりません。店の紹介文、発信、施術中の会話。

発信で示す場合の進め方は発信と指名づくりにまとめています。

数字で確かめる

専門を作ったあと、その施術の指名がどのくらい増えたかを数えてください。増えていなければ、伝わっていないか、需要が無いかのどちらかです。

数字の見方は指名を増やすにはにまとめています。

転職のときに効く

「カラーができます」より「白髪の割合が高い方のカラーを月60件」のほうが、水準が伝わります。専門があると、説明が具体的になります。

伝え方は経験者採用で評価されることにまとめています。経験者優遇の求人では、ここが見られます。

職種そのものを絞る選択

施術の中身ではなく、職種で絞る道もあります。カラーリストヘッドスパニストは、専門職として成立しています。

その分、担当できる範囲は限られます。求人の数も確認してから決めてください。

独立するときの前提になる

小さな店で始める場合、すべての人に対応するより、特定の悩みに応えるほうが集客しやすくなります。

考え方は独立の資金計画にまとめています。損益分岐点を、専門の単価で計算してください。

需要は変わる

流行も、求められる施術も、10年で変わります。1つの専門にすべてを賭けないでください。

考え方は10年後から逆算するにまとめています。学び直す時間を、計画に入れておいてください。

体への負担も見る

ブリーチや縮毛矯正は、薬剤に触れる時間が長くなります。手荒れや体調に不安がある場合、専門の選び方に影響します。

対策は美容師の手荒れ対策、体調に及ぶ場合は薬剤で体調を崩したときにまとめています。

教える側に回るときの材料になる

専門があると、新人に何を教えるかが明確になります。自分が言葉にできる分野が、そのまま指導できる分野です。

進め方はサロンの教育担当になるにまとめています。

面接で聞くこと

「その施術は月にどのくらい入りますか」「担当は分かれていますか」。この2つで、その店で専門を伸ばせるかが分かります。

件数が少ない店では、いくら得意でも機会がありません。調べ方は応募前に店を調べるにまとめています。

絞る前に土台を確認する

一通り担当できていない段階で絞ると、シフトに入れる時間帯が限られます。まずは幅を作ってからです。

デビュー前後の段階であれば、専門より先に基礎です。進み方はアシスタントからスタイリストへにまとめています。

今日からできること

まず、この1年で何を何件担当したかを数えてください。次に、上位の施術のうち、できる人が限られるものを1つ選びます。

そのうえで、その施術の指名がいま何人いるかを数えてください。伸ばす前の数字が無いと、効果が分かりません。

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条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。

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よくある質問

専門を作ると何が変わりますか。

その分野で相談したい人が、自分を指名する理由ができます。単価も上げやすくなり、同じ悩みを持つ人が集まるため経験も速く積み上がります。ただし、その分野の需要が地域に無ければ成立しません。

何を専門にすればよいですか。

白髪染め、縮毛矯正、ブリーチ、くせ毛のカット、髪質改善など、できる人が限られるものです。誰でもできる施術で絞っても、覚えてもらう理由になりません。

どう選べばよいですか。

自分がすでに多く担当している施術が最も現実的な出発点です。来店記録から、この1年で何を何件担当したかを数えてください。上位に出てくるものが候補になります。

地域によって成立する専門は変わりますか。

変わります。住宅街の店では白髪染めの比重が高く、繁華街ではハイトーンの需要が出やすくなります。地域と客層で、成立する専門は違います。

絞ると担当できる範囲が狭くなりませんか。

1つしかできない状態は危険です。その施術の需要が落ちたときに、担当できる範囲が無くなります。土台として一通り担当できたうえで、1つを厚くする形が現実的です。

講習は受けるべきですか。

受講料と時間の負担を確認してください。資格そのものより、扱える施術が増えるかで判断します。講習費、教材費、練習用の材料を含めた総額と、増える収入の見込みを並べてください。

店の方針と合わない場合は。

メニューに無い施術を専門にしても、担当する機会がありません。店が力を入れている分野と、自分が伸ばしたい分野が合っているかを確認してください。ずれている場合、店を変えるか専門を変えるかの判断になります。

給与に反映されますか。

専門の施術が高単価のメニューになっているか、指名料に反映されるかで決まります。反映されない仕組みの店では、技術を上げても手取りが変わりません。

転職で有利になりますか。

「カラーができます」より「白髪の割合が高い方のカラーを月60件」のほうが水準が伝わります。専門があると、説明が具体的になります。

10年後も同じ専門で通用しますか。

流行も求められる施術も変わります。1つの専門にすべてを賭けず、学び直す時間を計画に入れてください。