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給与・待遇と制度

道具代と材料費の負担|給与から引かれる分まで含めて比べる

シザー、ジェル、毛材、制服。自己負担の範囲は職種と店で変わります。年間でいくらかかるかを出して、求人を比べる方法を整理します。

VANNA Recruit 編集部公開:更新:

この記事で分かること

  • 直接手に持つ道具は自己負担、据え付ける設備は店の負担になることが多い
  • 材料費の控除は法律に基づくものではないため、根拠と計算方法を確認する
  • 月給が高くても、年間の自己負担が大きければ手元に残る額は減る

シザー、コーム、ドライヤー、ネイルの機材。美容の仕事では、道具を自分で用意する場面が多くあります。

求人票の給与だけを見ていると、この負担が抜け落ちます。実際に手元に残る額は、道具代を引いた後の金額です。

何を自分で買うのか

職種によって違いますが、直接手に持つものは自己負担になることが多くあります。逆に、店に据え付ける設備は店の負担です。

境目が曖昧なものもあるため、入る前に確認してください。「自分で用意するものを教えてください」と聞けば足ります。

美容師の場合

シザー、セニング、コーム、ブラシ、クリップ、ドライヤー、アイロン。このあたりが一般的な自己負担の範囲です。

このうちシザーが最も高額になります。数万円から数十万円まで幅があり、どの水準を求められるかは店によって違います。

シザーの買い方

学生のうちに揃える場合と、入店後に先輩に相談して買う場合があります。急いで高価なものを買う必要はありません。

まず扱えるようになってから、自分の切り方に合うものを選ぶほうが無駄がありません。研ぎに出す費用も定期的にかかるため、その分も見込んでおいてください。

ネイリストの場合

ファイル、ニッパー、プッシャー、ブラシ類。カラージェルを自分で揃える必要がある店もあります。

ジェルは色数が要るため、揃えると相応の金額になります。店が用意するのか、自分で持ち込むのかを必ず確認してください。

アイリストの場合

ツイーザー、グルー、エクステの毛材。毛材は消耗品なので、継続的に費用がかかります。

アイリストの求人では、材料の負担がどちらかを確認してください。

エステ・セラピストの場合

施術に使う機器は店の設備であることが多い一方、オイルやクリームなどの消耗品を自己負担とする店があります。

エステティシャンボディセラピストの求人でも、この点は分かれます。

ヘアメイクの場合

メイク道具を自分で用意する職場が多くあります。化粧品は消耗品なので、継続的に費用がかかります。

現場ごとに求められる色や質感が違うため、揃える範囲が広くなりがちです。詳しくはヘアメイクとして働くにまとめています。

材料費の自己負担

道具とは別に、カラー剤やパーマ剤などの材料費を負担する形があります。売上に応じて一定の割合が引かれる場合と、実費が引かれる場合があります。

材料費サロン負担の求人かどうかで、年間の負担は大きく変わります。給与明細の控除欄で確認できるので、読み方は給与明細の読み方にまとめています。

控除の根拠を確認する

給与から材料費が引かれている場合、その根拠を確認してください。法律に基づく控除ではないため、労使協定などの取り決めが必要とされる場合があります。

金額の計算方法も聞いてください。「売上の何%」なのか「実費」なのかで、負担の大きさが変わります。

制服とユニフォーム

店が支給する場合と、指定の服を自分で買う場合があります。買う場合、枚数と価格を確認してください。

「黒い服」といった指定であれば自前で足りますが、指定の商品を購入する形だと数万円かかることがあります。

練習用のウィッグ

デビュー前は、練習用のウィッグを継続的に使います。1体あたりの価格は高くありませんが、数が要るため積み重なります。

店が支給するか、自己負担かを確認してください。自己負担なら、月にいくらかかるかを先輩に聞くのが確実です。

講習と教材の費用

外部の講習に参加する場合、受講料と交通費がかかります。業務として参加するのか、任意なのかで扱いが変わります。

業務であれば、費用と時間の扱いを確認してください。任意であれば、参加しない選択もできます。資格の選び方は美容の資格・検定の選び方にまとめています。

年間でいくらかかるかを出す

道具の買い替え、研ぎ、消耗品、材料費、制服。これらを1年分足してください。

月給が2万円高くても、年間の自己負担が30万円多ければ、手元に残る額は少なくなります。比べるときはこの計算をしてください。

求人票では分からない

道具や材料の負担は、求人票にほとんど書かれていません。面接で聞くしかない部分です。

「入店時に自分で用意するものと、その費用の目安を教えてください」と聞いてください。答えられない店は、把握していない可能性があります。

経費として扱える場合

業務委託や面貸しで働いている場合、道具代や材料費を経費として扱えることがあります。雇用されている場合とは扱いが違います。

手続きは業務委託・面貸しの税金と保険にまとめています。領収書は必ず保管してください。

面貸しの場合は範囲が広がる

席を借りる形では、材料も道具もすべて自分で用意することになります。席料に何が含まれるかを、契約前に確認してください。

確認項目は面貸しで働くときの確認事項にまとめています。

独立するとき

開業時には、設備そのものを揃えることになります。中古で入手できるものもあるため、初期費用を下げる余地があります。

考え方は独立の資金計画にまとめています。

転職のときに持ち出せるもの

自分で買った道具は自分のものです。店から貸与されたものは返却します。

どちらか曖昧なものがある場合、入店時に確認しておいてください。辞めるときに揉める原因になります。

買う前に借りて試す

シザーは試し切りをさせてもらえる場合があります。ディーラーの担当者や、店に出入りする業者に相談してください。

高額なものほど、実際に使ってから決めるべきです。人に勧められたという理由だけで買うと、手に合わないまま使い続けることになります。

買う時期を分散させる

入店と同時にすべてを揃えると、一度に大きな出費になります。最初に必要なものと、後から足せるものを分けてください。

先輩に「最初の1年で何を買いましたか」と聞くと、実態に近い順番が分かります。

手入れで寿命が変わる

シザーもニッパーも、手入れの有無で使える期間が変わります。使用後の拭き取りと保管を習慣にするだけで、買い替えの間隔が延びます。

研ぎに出す頻度と1回あたりの費用も、店の先輩に聞いておいてください。年間の負担を見積もる材料になります。

盗難と破損に備える

サロンに置いたシザーが無くなる、落として刃が欠ける。どちらも実際に起きます。保管の方法と、誰の責任になるかを確認してください。

高額な道具を持つなら、店の保険の対象になるかも聞いておいてください。

買う順番を決めておく

必要なものを一度に揃えると、入店直後の生活が苦しくなります。最初に要るもの、半年後でよいものに分けてください。

判断に迷うときは、在籍している人に「入って最初に買ったものは何ですか」と聞くのが早道です。

今日からできること

まず、この1年で道具と材料にいくら使ったかを数えてください。領収書が残っていなければ、思い出せる範囲で構いません。

次に、その金額を12で割って、月あたりの負担を出します。そのうえで、応募先に「自分で用意するもの」を必ず聞いてください。

給与・待遇と制度の記事一覧もあわせて読めます。

条件を確かめながら、実際の求人を見てみましょう。

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よくある質問

道具は自分で買うのが普通ですか。

職種によりますが、直接手に持つものは自己負担になることが多くあります。逆に、店に据え付ける設備は店の負担です。境目が曖昧なものもあるため、入る前に確認してください。

美容師は何を自分で用意しますか。

シザー、セニング、コーム、ブラシ、クリップ、ドライヤー、アイロンあたりが一般的です。このうちシザーが最も高額で、数万円から数十万円まで幅があります。

シザーはいつ買えばよいですか。

急いで高価なものを買う必要はありません。まず扱えるようになってから、自分の切り方に合うものを選ぶほうが無駄がありません。研ぎに出す費用も定期的にかかります。

ネイルの材料は自分で揃えますか。

店によって分かれます。カラージェルは色数が要るため、自分で揃えると相応の金額になります。店が用意するのか持ち込むのかを必ず確認してください。

材料費が給与から引かれています。

法律に基づく控除ではないため、根拠を確認してください。労使協定などの取り決めが必要とされる場合があります。あわせて「売上の何%」なのか「実費」なのかも聞いてください。

制服代はかかりますか。

店が支給する場合と、指定の服を自分で買う場合があります。「黒い服」といった指定なら自前で足りますが、指定の商品を購入する形だと数万円かかることがあります。

練習用のウィッグは自己負担ですか。

店によります。1体あたりの価格は高くありませんが、数が要るため積み重なります。自己負担なら、月にいくらかかるかを先輩に聞くのが確実です。

求人を比べるとき、どう計算しますか。

道具の買い替え、研ぎ、消耗品、材料費、制服を1年分足してください。月給が2万円高くても、年間の自己負担が30万円多ければ手元に残る額は少なくなります。

求人票に書いていないのですが。

ほとんど書かれていないため、面接で聞くしかありません。「入店時に自分で用意するものと、その費用の目安を教えてください」と聞いてください。答えられない店は把握していない可能性があります。

道具代を経費にできますか。

業務委託や面貸しで働いている場合、経費として扱えることがあります。雇用されている場合とは扱いが違います。領収書は必ず保管してください。